【自主調査】ファミレスに関する調査~キーワードはPB、ユニクロ?~

2010年4月23日

マーケティング支援の株式会社ドゥ・ハウス(港区 代表:稲垣佳伸)は、首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)在住の20歳~49歳を対象に「ファミリーレストラン(以下、ファミレス)に関する調査」を実施しました。


調査手法はインターネットリサーチ。調査期間は2010年4月6日(火)~4月8日(木)。有効回答数は1,200名から得られました。



調査結果トピックス

  • ファミレスに求めることは「価格がリーズナブル」が突出しており、8割。
  • 最近3カ月間で利用割合が最も高いのはサイゼリヤ。
  • サイゼリヤの最近3カ月間での利用頻度は1ヶ月に1回以上が5割。最も多い時間帯としては休日利用。配偶者・恋人と利用する割合が5割。
  • サイゼリヤを利用する理由は「価格がリーズナブル」がトップで8割。
  • サイゼリヤの利用者の8割が満足している。
  • ファミレス利用別にマップを作ると5つに分類される。サイゼリヤは独自ポジションを形成。
  • 一番好きなファミレストップは「サイゼリヤ」で26%。
  • 一番好きなファミレスのほめ言葉を分析すると「価格がリーズナブル」が最も規模が大きい。

調査概要

  • 調査手法   : インターネットリサーチ (myアンケート
  • 調査地域   : 首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)
  • 調査対象   : 20歳~49歳で指定ファミレスを最近3カ月間以内に利用された方 (myアンケートモニタ
  • 調査票      : ファミレスに関するアンケート
  • 有効回答数: 1,200名(性別、年代別に均等割付)

  • 20代 30代 40代 50代
    男性
    200
    200
    200
    200
    女性
    200
    200
    200
    200

  • 今回の調査対象のファミレス一覧(敬称略、順不同)

ガスト/デニーズ/ロイヤルホスト/サイゼリヤ/バーミヤン/ジョイフル/ココス/
カーサ/ジョナサン/サンマルク/カプリチョーザ/フォルクス/びっくりドンキー

1.ファミレスに求めることは「価格がリーズナブル」が突出しており、8割。

ファミレスに求めることをみると、最も高いのは「価格がリーズナブル」が突出しており78%。 次いで「メニューの内容がいい」の56%、「味・品質がよい」の51%の順となっている





2.最近3カ月間で利用割合が最も高いのはサイゼリヤ。

最近3カ月間での利用割合をみると、「サイゼリヤ」が最も高く54%。次いで「ガスト」の49%が続く。





3.サイゼリヤの最近3カ月間での利用頻度は1ヶ月に1回以上が5割。最も多い時間帯としては休日利用。
    配偶者・恋人と利用する割合が5割。

最近3カ月間のサイゼリヤの利用状況をみると、利用頻度で「1ヶ月に1回以上」で51%。
利用することが多い時間帯としては「平日」で46%、「休日」で54%とほぼ半分となっている。
一緒に利用することが多い方をみると「配偶者・恋人」が最も高く48%。次いで「子ども」の33%。



4.サイゼリヤを利用する理由は「価格がリーズナブル」がトップで8割。

最近3カ月間のサイゼリヤの利用理由をみると「価格がリーズナブル」が突出しており78%。次いで「距離や場所が利用しやすい」の35%が続く。

ファミレスに対して求めることと比較すると、「価格がリーズナブル」以外は割合が高くなっていない。





5.サイゼリヤの利用者の8割が満足している。

最近3カ月間のサイゼリヤの利用者の満足度をみると「とても満足」で20%、「やや満足」で62%となっており、あわせて82%となっている。





6.ファミレス利用別にマップを作ると5つに分類される。

ファミレス利用理由を数量化理論Ⅲ類及びクラスター分析※を使ってポジショニングマップを作成した図が下記となる。
利用理由別にポジショニングをみると5つに分類される。サイゼリヤはその中で「味・品質・メニューがいい」「低価格」というポジションに唯一存在する。


※数量化Ⅲ類とは質的データについて、そのデータの類似性について調べる方法。統計数理研究所元所長の林知己夫によって1940年代後半から
   50年代にかけて開発された日本独自の多次元データ分析法である。
   ジャン=ポール・ベンゼクリにより1970年代初頭に開発されたコレスポンデンス分析(対応分析)と本質的に同じものである。

※クラスター分析とは、異なる性質のものが混ざりあっている集団(対象)の中から互いに似たものを集めて集落(クラスター)を作り、対象を
   分類する分析手法。
   クラスター分析は、大きく分けると階層クラスター分析、非階層クラスター分析の2種類があり、今回は階層クラスター分析を採用。




7.一番好きなファミレストップは「サイゼリヤ」で26%。

一番好きなファミレスをみると、「サイゼリヤ」が最も高く26%と4人に1人が選択している。次いで「ガスト」の19%が続く。
概ね利用経験率との相関関係が強い傾向。





8.一番好きなファミレスのほめ言葉を分析すると「価格がリーズナブル」が最も規模が大きい。

一番好きなファミレスについてのほめ言葉を、テキストマイニングで分析すると「価格がリーズナブル」が最も規模が大きくなっている。また「店内の雰囲気」「料理の味、とりわけハンバーグの味」についての言及が多い。


※自由回答1200件をテキストマイニングソフト(プラスアルファコンサルティング社 見える化エンジンによって解析。
   青が頻出キーワードで、それに関連する言葉が緑で表示されます
   頻出キーワード間の矢印は関連性が高いということです。




担当リサーチャーコメント

ファミレスを含めた平成20年外食産業の市場規模としては24兆4,315億円(出典:外食産業総合調査研究センター)です。景気の動向に影響を受けやすいといわれる外食産業ですが2008年のリーマンショックを契機とする世界同時不況の影響を受け、苦戦をしています。加えて内食回帰トレンドの拍車がかかり、外食・中食ともに業態を超えて激しい競争となっています。


今回の調査結果でも「サイゼリヤ」の利用割合が最も高いのですが、見ていると「ファミレスに求めていること」で実際に充足しているのは価格のみです。したがって価格に対して消費者が敏感になっていることが伺えます。
ただし利用理由ポジションマップを見ると「サイゼリヤ」は価格に加えて「味・品質・メニューがいい」という独自ポジションを築いていることが利用割合が高い、満足度が高い要因になっていると思われます。


ファミレスに限らず席巻しているプライベート・ブランド、ユニクロに関しても共通のことがいえると思います。不況により価格感度が厳しくなった生活者の選択眼は厳しくなっていますが「リーズナブルだけど品質はいい」ものは受け入れるということかと思います。






   調査担当リサーチャー 齋藤 昭浩

Twitterでこの調査結果に関してご感想・ご意見お待ちしております。
twitterでつぶやく

調査結果の転載・引用の際のお願い

本調査結果の画像やmy集計アプリを使ったクロス集計等をブログ等に転載・引用するのは自由です。
ただし、著作権は当社にございます。転載・引用の際には出典元を必ず記載いただけますようお願い申し上げます。

記載例:(出典:ネットリサーチのmyアンケート

本調査のデータ、集計ソフト

本調査のローデータおよび集計ソフト(my集計アプリ)は法人・個人問わず無料にてご利用いただけます。ぜひ属性別等の結果もご参考ください。

以下よりダウンロードできます

myアンケートに関して

より使い易く、よりお手ごろな価格で、より充実したサポートをご提供するネットリサーチサービスとして、「市場を読み解くサポートツール」を目指しています。コンセプトは「ネットリサーチをもっと簡単に、もっと身近に」

詳細はhttp://www.myenq.comをご覧ください。

<会社概要>

株式会社ドゥ・ハウス  http://www.dohouse.co.jp


株式会社ドゥ・ハウスは、「Human Networking Industryの創造に貢献する」という事業理念のもと、アナログ、デジタル合わせた「人のネットワーク」を介して クチコミ・プロモーションと定性リサーチサービスを展開しています。

近年は、「店頭TV」や「モラタメ.net」など「店頭」と「プロモーション」系のサービスに力を入れ、新時代のマーケティングコミュニケーションを実践しています。


設立:1980年7月7日

資本金:658百万円

従業員数:120名(2009年10月)

お取引企業数:約500社/年間プロジェクト数 約2000件

年間売上:1,860百万円(2009年9月期)



本リリース内容に関するお問い合わせ先

株式会社ドゥ・ハウス

myアンケート担当:犬飼・下村

本調査リサーチャー:齋藤

広報担当:宮崎・濱

〒105-0004 東京都港区新橋6-20-2

TEL: 03-5472-7903 E-Mail: support@myenq.com